前回の記事で、ヴァレンティーニのチェラスオーロ・ディ・モンテプルチアーノ・ダブルッツィオが、目隠しで飲むと赤と思うだろうということを書きました。
そもそも、ワインの色、外観という情報を得られなければ、中のワインが白なのか、ロゼなのか、赤なのかを当てるのは、想像以上に難しいです!いやぁ、そんなの分かるに決まっているという方、是非何度か試してみてください。いえ、当たらないと言っている訳ではありませんよ。当たることには当たると思うのですが、”想像以上に難しい”のです。
色が分からない状況でワインを飲むと・・・
あなたはロゼを白と思い込み、赤をロゼと間違ったんですよ(白ワインを赤ワインと思い込んでいた雑誌編集部デスク近藤氏に対して)『ソムリエ5巻』巻 Vintage32「正しい相性」より
この『ソムリエ5巻』Vintage32「正しい相性」で、近藤デスクが間違えた白、赤、ロゼは次のワインです。
【白ワイン】
モンラッシェ(コント・ラフォン)・・・これ、当時どのくらいの価格だったのでしょうか。今回の白、赤、ロゼでランクが違いすぎるのですけど^^; ちなみに、2015年現在、楽天でこのワインの2011年が20万円越えです。
【赤ワイン】
シノン(Domaine de la Giraudière)。私は知らない造り手です。シノンは仏ロワール地方(北の産地)で、カベルネ・フランというブドウ品種から造られる赤ワイン。この造り手のものは、樽熟成を経ていないものと紹介されています。
【ロゼワイン】
タヴェル・ロゼ(プリウレ・ドゥ・モンテザルク)。こちらも、知らない造り手です。タヴェルは、仏南部のローヌ地方のAOCで、ドライな辛口なワインです。
提供順序は、ロゼ(近藤デスクは白と間違う)、赤(ロゼと間違う)、白(赤と間違う)の順。ちなみに、脂たっぷりのTボーンステーキと合わせています。提供順序も、ちょっと狙いがありそうですね。別格の白が最後に来て、これだっと思ってしまうと思います。ちなみに、Tボーン、狂牛病問題で輸入が規制される前の話ですね。今2015年現在も食べられるようになりましたが、2003年くらいから2013年くらいまで輸入規制されているはずです。
城は
目隠ししされたら間違えることの方が多いよ。人間の舌は思い込みで左右されるからね『ソムリエ5巻』巻 Vintage32「正しい相性」より
と言っています。私も、人間の味覚は本当にあいまいなものだと思います。
今回のワイン
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