【掲載】『ソムリエ4巻』(原作:城アラキ氏、漫画:甲斐谷忍氏、監修:堀賢一氏)
ボージョレの常識
前回の続きです。城の歓迎会の翌日、アトランティックホテルお台場「ラ・メール」のオープニング・レセプションにて、彫刻家のお客様にシャンパンでなくビールを要求される水谷、渋っていると、城がビールを提供するように指示します。納得いかない表情の水谷君・・・。さらに、シャトー・ラトゥールが渋くてまずいという彫刻家さんに、ボージョレを勧める城。
(おそらく)営業終了後、あんなボージョレがあるなんて知らなかったという水谷に、前回書いたようにサービスについて大事なことを話す城。水谷の整髪料にわずかに柑橘系の香りがすることも指摘するのでした。この影響・・・というより、飲食業の常識ですが、私も整髪料は当然、無香料です(笑)。
今回登場したワイン
ムルソー・ペリエール【コント・ラフォン】
ムルソー・ペリエールです。このレセプション用の白・・・すごいですね。最高級の白を用意しています。水谷は一級畑でムルソーの中で最も評価が・・・と説明しようとします。もちろん続く言葉は「高い」が続きますが、説明をきかずにガツガツ食べる彫刻家さんに、絶句します。さて、このムルソー、造り手は言及されていません。でも、水谷が持っているムルソーのラベルをよく見ると・・・超優良生産者のコント・ラフォンのものだとわかります。
続いて、赤も最高級!
シャトー・ラトゥール
おすすめしたボージョレ
城が出したボージョレのワインは
ムーラン・ア・ヴァン【シャトー・デ・ジャック】1990
”ボージョレは若飲みの安ワイン”それが常識という思い込みがあるだろうからね
『ソムリエ4巻』原作:城アラキ 漫画:甲斐谷忍 監修:堀賢一より引用
作中のものは、ブルゴーニュのルイ・ジャド社がシャトー・デ・ジャックを傘下に収める前のもので、現在のものとはラベルが違いますね!熟成したシャトー・デ・ジャックのムーラン・ア・ヴァン(私はムーラン・ナ・ヴァンと表記することが多いです)は、(ピノのようなとは、ちょっと違うかもしれませんが)魅惑的なワインとなります。