フリウリの巨匠ヨスコ・グラヴナー

かなり久しぶりに投稿します。どうもこのブログの方向性を決めきれていませんでした。当初の目的からずれて、漫画ソムリエのストーリーを紹介するだけのブログになっていました。

改めて、堀賢一さんのワイン論に影響を受けたソムリエとして、自分のワイン論をまとめる覚書として書いていきます。

自然農法で無農薬、酸化防止剤無添加、そしてアンフォラで発酵熟成の白ワイン

【掲載】『ソムリエール4巻』(原作:城アラキ氏、漫画:松井勝法氏、監修:堀賢一氏 集英社2007)

100人飲んで99人は顔をしかめるけど、残りの1人にとっては、人生最高のワインになるかもしれません
by樹カナ 『ソムリエール4巻』le vin #23「ワインの大地」

こんなセリフが出てくるワインが、ソムリエール4巻の『le vin #23「ワインの大地」』にあります。

それは、ヨスコ・グラヴナーのリボッラ・ジャッラです。楽天モール内でも、取り扱いが少なく、売り切れも多いことから、入手困難なワインだということもわかります。

この回を読んだ時から、一度使ってみたいなと思っていたワインでしたが、数年越しにそれが叶いました。私が講師をさせていただいているカルチャーセンターのワイン講座で、自然派・・・というか伝統派というか、回顧派といったほうがよいのか。
ビオワイン特集もなんだかなぁということで、自然派を通り越して(?)、人の手をほとんど加えない、ワインを管理しようとしないような造り手を特集する機会がありました。そこで、イタリアの白のみで特集を組んだ中での目玉ワインに、ヨスコ・グラヴナーのリボッラ・ジャッラをご用意!!私は、セミナーで次のように紹介しました。

リボッラ・ジャッラ(ヨスコ・グラヴナー)
フリウリを代表する自然派?ワイナリー(変態系ワインとも呼ばれたりする)。元々、ステンレスタンクでクリーンな白ワインを造っていたのですが、80年代~90年代前半はバリックを使います。
高評価(と同時に低評価)を得ながら、さらに自然な味わいを求めて木製の大きな醗酵タンクで発酵を行い、大樽で熟成させます。畑もより自然を追及し、日本の自然農法の父「福岡正信」を信奉、 周囲から好奇の目に晒されながらも、ビオロジカルな葡萄栽培へシフトしたそうです。
そして、2001年以降、木製の大きな醗酵タンクはセラーから追いやられ、醸造設備の主役は「アンフォラ」へと変わります!アンフォラでのワイン造りは、とても伝統的・・・いえ、もしかしたら急進的なのかもしれません。温度コントロールをせずに約7ヶ月間の発酵を自然酵母のみで行い、その後、大樽で41ヶ月間熟成をし、7ヶ月瓶内熟成後リリースします。そして生まれるワインは、評論家や自然派のワイナリーから、とても高い評価を得ています!!
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、リボッラ・ジャッラ100%(12,420円)

巻内の堀賢一氏のこのワインの紹介文には、『破天荒なグラヴナーのワイン生産において、もっとも破天荒なのは、白ワインの醸造でマセレーションを行うこと』とあり、その色や味は『大量のタンニンやポリサッカロイド(多糖類)が抽出されてワインは褐色化し、その香りは20年を超えるボトル熟成を経た後のような、ハチミツで煮たアプリコットのような、不思議なものとなる。』と書かれています。

ヨスコ・グラヴナーのリボッラ・ジャッラ

さて、実際にグラスに注ぐと、確かに褐色化して、濁っています。ブランデーのような色合いです!香りは木の皮や落ち葉、オレンジピールを思わせる香りで甘い香りではなくドライな香りです。味わいもドライ。適度な収斂性(しゅうれんせい)のあるタンニンもあります。もはや、白ワインではないですね。目隠しして飲んだら熟成した赤と答えるかもしれません。

↑楽天モール内で探しても、ヨスコ・グラヴナーのリボッラ・ジャッラの在庫がある店は、この記事を書いている時点では、残念ながらありませんでした →2017年8月、ありました!

楽天以外のお店では、シャルドネとソーヴィニョン・ブランをブレンドしたブレッグというワインならありましたが、リボッラ・ジャッラの在庫がある店は、プレゼントワインショップというお店がヒットしました。ヨスコ・グラヴナーのリボッラ・ジャッラ

イタリア料理店スタッフも「これは白ではない」と驚きの声。「イタリアワインだし使ってみたいけど・・・店でこれをおすすめしてよい人が思い浮かびません。しかもこの値段だし(笑)」と言っていました。

ちなみにソムリエール4巻内では

面白いです!これ! 蒸れた靴下やオレンジの皮の匂い、熟成したブルゴーニュ白の味わいby樹カナ 『ソムリエール4巻』le vin #23「ワインの大地」

と言っています^^

参考:『極上イタリアワイン当たり年』さんにある、クラヴナーを訪問した際の記事がとても興味深いです

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