ワインの投機

ローリスク、ハイリターン!?

【掲載】書籍『ワインの自由』(堀賢一氏 集英社1998)
『ソムリエ4巻』(原作:城アラキ氏、漫画:甲斐谷忍氏、監修:堀賢一氏 集英社1997)

残念ながら、ワインは投機の対象とされることがあります
『ワインの自由』堀賢一 集英社1998より引用

現在、投機の対象となっているワインの多くは非現実的なかっかうに近づきつつあり、近い将来そのバブルが崩壊することが囁かれています。こうしたワインは本来、自分が消費する分だけ購入すべきであり、投資目的で売り買いされるべきでないのはいうまでもありません。 『ワインの自由』堀賢一 集英社1998より引用

この『ワインの自由』が発刊された1998年に、堀氏はヘルマン・クリューズのこと、アメリカやイギリスでのオークションのことを挙げて、ワインが投機の対象になりえること、それで大きな収入をあげた人がいることを紹介しています。

そして、ワインへの投機にもリスクがありギャンブルに他ならないと表現し、価格の変動について値上がりすることばかりでなく、需要と供給の問題で値下がりする可能性について示しています。

また、近年は世界的なワイン評論家の評価によって価格の乱高下があり、それを

高級ワインの価格は危ういバランスの上に成り立っています。
『ワインの自由』堀賢一 集英社1998より引用

としています。

1998年には、まだインターネットが広く普及していなかったのですが、現在はネットの普及により、堀氏が当時指摘していた以上に、ワインは投機の対象となっていると感じ、日本にもワインのファンドが登場しています。

高級ワインの価格は1998年の数倍になり、特にボルドーは2005年がグレイトヴィンテージだったこともあって、リーマンショック前には私たちソムリエもレストランでメドック格付けワインを扱うと非現実的な価格になる事態でした。

その後、少し落ち着いたものの、ボルドーに限ると2009年、2010年とグレイトヴィンテージが続いたこと、2014年になり円安に振れたこともあり、現在手に入るメドック格付けワインの価格はだんだん値段が上がってきています。

いずれにせよ、このサイトで紹介しているマンガ「ソムリエ」に登場するワインは、今(2014年)読み直すと買い占めたくなる価格で、それを考えると今回の堀氏のコラムの最後の一文は、現実とはならず今現在さらにバブルが膨らんでいる状態といえるのかもしれません。

現在、投機の対象となっているワインの多くは非現実的なかっかうに近づきつつあり、近い将来そのバブルが崩壊することが囁かれています。 『ワインの自由』堀賢一 集英社1998より引用

ドメーヌ・ド・ヴィレーヌのブルゴーニュの赤ワイン。コート・シャローネーズ・ラ・ディゴワーヌ。堀氏の友人であるニューヨークのワイン商は、

投機的な顧客にDRC社のワインを販売するかたわら、自分でのこのワインを愛飲している 『ワインの自由』堀賢一 集英社1998より引用

らしいです。『ソムリエ4巻』(原作:城アラキ氏、漫画:甲斐谷忍氏、監修:堀賢一氏 集英社1997)の中では、田淵さんが

ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティの共同所有者がつくる”家庭用ロマネ・コンティ”なんだ

熟成温度に最も気を遣うデリケートなワイン

と表現しています。

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