ニューワールドVSオールドワールド

ソムリエ4巻では、タイトルのみですが、書籍「ワインの自由」では、「新世界とヨーロッパの違いはどこにある?」というサブタイトルが加わっています。

タイトルだけを見ると、1976年のパリテイスティングのように、どちらのワインが上かのような、対決を思い浮かべます。

サブタイトルが加筆されることで、よりわかりやすくなっていると思います!

【掲載】書籍「ワインの自由」、ソムリエ4巻 Vintage24「招かざる客」

ラベル

オールドワールドのワインは、ラベル上に産地表記が多い一方、ニューワールドのワインは、ラベル上のぶどう名表記である場合が多い。

一般消費者は産地の特徴を覚えるより、代表的なぶどう品種を覚えるほうが簡単で、そのワインが自分の好みに合うかどうかは、ぶどう名表記のニューワールドのほうが分かりやすい。

ワイン生産の自由度

オールドワールドが歴史とワイン法により特定の産地の味わいが(そこに植えてよいブドウ品種も含めて)決まるのに対して、ニューワールドでは、市場と生産者の意向により(そこに植えたいブドウ品種を含めて)その畑でのワインの味わいが決まる。

 このコラムで紹介されているワインは「トラピチェ・シャルドネ・オークカスク1995」。説明文の中には、当時、堀氏が出席(もしくは同席)したであろうブラインドテイスティングの席上で、多くの出席者がこのワインをブルゴーニュの高級ワインと思い、彼らはその品質と価格の安さに2度驚いていたとある。

 実際、私も当時、学生だったが、このワインを飲み、トロピカルフルーツのような熟した果実の香りと、高級なブルゴーニュのシャルドネに見られる樽由来のヴァニラやコーヒーのような香りを感じ、感動した覚えがある。

 しかし、数年後には、この樽香は『化粧』と言われるような不自然な香りに感じるようになった。 2000年を超えて数年後には、世界のトレンドもこの『化粧』感を見直すようになり、現在はトロピカルフルーツの香りに清々しい柑橘系の香り、樽感は適度にバランスの取れたワインとなっている。




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